乳がんに気づいたきっかけや気になった症状、後悔したこと

乳がん

あなたはいつも自分の身体をチェックできていますか?

私はお恥ずかしながら普段あまり運動もせず、身体をケアする習慣もなかったことで、腫瘍が4cmになるまで全く気づかないという状況に陥ってしまいました。。

今回の記事では、私が乳がんを疑い始めたきっかけや気になった症状、少し後悔したことをご紹介します。

これはもしかして・・・?乳がんに気づいたきっかけ

私が乳がんに気づいたきっかけは、健康診断や人間ドックの診断結果でもなく、「冬に塗ったボディークリーム」がきっかけでした。

ずぼらな私は、普段あまりボディークリームを塗る機会がないのですが、たまたま乾燥の強い冬、思い立っていつかのボディークリームを引っ張り出し塗ってみました。すると、左胸に小石のようなものが。。

これが健康診断で言われていた石灰化と言うやつかな?
でもこんなに感触として分かるものだったっけな・・・?

と疑問に思い、翌日に近所のブレストクリニックに行くと、お医者さんの顔が曇り・・・
生検を行った結果、約1週間後に「浸潤性乳管癌」の告知を受けました。

実は振り返ると、5年も前に会社の健康診断でもしっかり「石灰化 要経過観察」の結果が出ていたので、石灰化についてはちゃんと認識をしていました。

しかし「経過観察」の言葉に油断し、その言葉通り毎年1回だけ会社の健康診断で「経過観察」をし続けた結果、腫瘍が4cmにも育ってしまっていました。。

確定診断が遅れた理由

ここで思い出されることが、初めて「石灰化」の結果が出た時に、少し不安になって会社の先輩に

この前の健康診断結果で石灰化って出ちゃったんですよね・・・

と話したことでした。その時に先輩から、

私も石灰化と言われて怖くなって調べたけど、大丈夫だったよ!

と聞き、「あ、なんだ、じゃあ大丈夫なのか」と、何の確認もせずに済ませてしまっていました。

これは「この結果は先輩のせい」と言いたいわけではなく、私が「経過観察と言う名の放置」に至った心理には、以下のようなものがありました。

  1. 「要経過観察」程度なら、年に1度の健康診断をやっていれば良いものと思っていた
  2. 先輩に聞いたことや、ネットで調べると「石灰化はよくある事」っぽかったので、大丈夫だと思った
  3. もし悪いものが見つかったら・・・と思うと怖くて億劫になった
  4. 病院にいくのが面倒臭かった

特にやってしまったなと思ったのが、2点目の「ネット検索」です。
簡単に色々な情報にアクセスできて便利な反面、情報の質の判断も素人には難しいうえ、「重い病気でなければ良いのに」という気持ちから検索ワードや閲覧する情報にバイアスがかかってしまい、知らず知らずの間に、自分にとって都合の良い情報を探してしまったりしていました

怖がったり面倒くさがったりして二の足を踏まず、最初の「石灰化」が分かった時点でちゃんとブレストクリニックに行っていれば・・・と、少し後悔をしています。また、毎年の健康診断結果がずっと「要経過観察」のままだったので、そこまでおおごとであるとは考えていませんでした。
(今でも「要経過観察」って、「要再検査」とかに言葉を変えて欲しいと思ってしまいます)

このブログも「誰かの参考になれば」と書いてはいますが、注意しておきたいことは、これはあくまで“私の体験談”です。例えばここに書かれている症状が類似しているからといって、同じ病気であるとは限りません。(治療成績も同様で、個人差があります)

特に同じ乳がんでも私のようにホルモンに起因する、比較的のんびり進行するタイプや、ホルモンに起因せず急激に進行するタイプなど様々です。

少しでも気になることがあれば、是非病院で受診してください!

気になった症状

「がんに痛みはない」と言うのが通説のようですが、私は左胸と左脇にたまに「ピリピリする感覚」がありました。(イメージとしてはスーパー銭湯とかにある、かなり弱い電気風呂に入った時のイメージに近いです)

ただここにもネット検索の罠があり、検索で出てきた記事に「がんに痛みはない」ということが書かれているのを見つけ、「私はたまにピリピリ痛んだりするし、だったら大丈夫なのだろう」と思い込んでしまったのです。

とにかく怖い病気の可能性から目を背けたく、無意識にポジティブな情報を探したり、都合の良い解釈をしてしまっていたのだと思います。

まとめ

色々な心情や知識の無さや状況が絡み合い、確定診断を遅らせる要因に繋がりました。

個人で判断をせず、もう少し早く病院で行っておけば・・・!と悔やみましたが、道半ばでひとつご紹介したい名曲とも出会えましたので、こちらの作品をご紹介して本日のまとめに入ります。

スウェーデンの医師による曲、「Never Google your symptoms(絶対に症状をググるな)です。

素人が情報の海から正しい知識を得るのはとても難しく、私のように安心材料を探しに行ってしまったり、逆に実際には病気でも何でもないものでも、ネットを見ると「重病の可能性」が出てきたりで精神衛生にも良くなく、ネット検索が良い結果をもたらす事は少ないように思います。

もし当時の私と同じような状況の方が読んでくださっていたら、是非「まずはお近くの病院へ!」

また以下のような記事を参考に、是非お風呂上がりなどのタイミングでのセルフチェックする習慣を作るのも、早期発見にはとても有効です。

乳がんに罹患しやすい年齢の女性は、仕事や育児などでなかなか落ち着いて自分のための時間が取れない方も多い世代だと思います。
ただ週に1回でも良いので、時間を決めて自分・自分の身体と向き合う時間を作ってみてください。

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