髪は絶対抜ける? 抗がん剤の副反応
卵子(胚)凍結も済み、そろそろ初めての抗がん剤投与が迫ってきます。
私の抗がん剤の印象は、「脱毛」「嘔吐・食欲不振」「動けなくなる」など、ドラマで見たことがあるような症状の数々。
「もしかして、薬剤によっては髪が抜けなかったりするのでは?」と一縷の希望を持って、主治医の方に確認してみました。
使用する薬剤は「ドセタキセル」と「FEC」なので、必ず抜けます
薬剤によって副反応の出方に違いはあるようですが、私の使用する薬剤は脱毛は避けられないタイプのもののようでした。
仕方はないものの、やっぱりショックですね〜😢
しかし抗がん剤をやらない選択肢は無い・・・覚悟を決めて、準備を始めました。
どうせ抜けるなら、「ヘアドネーション」!
ウィッグを準備しなければなあ・・・と、いつも通り体験談などを参考にしながらおすすめのショップなどを探していた中、ふと「ヘアドネーション」の単語が目に飛び込んできました。
普段、美容院で普通に髪を切っていた私にとって、「ヘアドネーション」はあまり身近な存在ではなく、どういう仕組みなのかを調べてみた所、小児癌を患っている子どものためのウィッグ製作などで使われるようでした。
いい大人の自分でさえ狼狽する癌という病気に幼くして対峙しなければならない子どもたち。そんな子どもたちのために、かなり微力ながらでも役に立てることがあるのならばぜひ!と、早速近所でヘアドネーションに対応している美容院を検索し、行ってきました。
寄付できる基準は団体等によって異なる可能性がありますが、私の行ったところは以下のような条件がありました!
- 寄付できる長さが31cm以上ある
- 極端に傷んでいない
- 乾いている
という基準もありましたので、ドネーションを検討される方は、事前に当該団体の基準をご確認してみてください!(私の寄付先は以下の団体でした)
JHD&C(外部リンク)
https://www.jhdac.org/hair.html
コロナ全盛期で全く美容院に行けておらず、根本真っ黒の髪の状態ですが、無事上記の基準をクリアしカットへ。。
そして切ってもらった髪を受け取り、送り先を教えてもらってから自分で郵送しました。
ちなみにカット後は、当時ハマっていた「ウォーキングデッド」というドラマの登場人物の「キャロル」が好きだったので、美容師さんに「キャロルにしてください」とお願いしましたw
こんな事態にならなければ極端な短髪にする勇気はなかったと思うので、ちょっとワクワク!
いよいよ本格的なウィッグ探し!
ヘアドネーションが終わり、生まれた時以来レベルの短髪になりました。
職場の一部(上司陣)には乳がんに罹患し、今後治療で一時手術入院などしなければならない旨は伝えたものの、同僚などにはなるべく無用な心配をかけたくなく、入院直前に伝える予定でした。
私の職場は原則リモート勤務だったため日常的に出勤することはなかったのですが、緊急出社時にバッタリ出会した時に髪型について突っ込まれないよう、今までの髪型と同じようなウィッグをいち早く用意しておこうと準備を開始。
色々なショップを見て驚いたのが、ウィッグは結構高いものかと思っていたのですが、割とちゃんとしたものが比較的安価で買えるということです(おおよそ数十万円くらいかかるのかと思っていました)。
もちろん大変高価で、とても自然に見える人毛ウィッグもあります。ただ、例え安価なものでもケアをしたり定期的に買い替えたりすれば十分だったので、私個人の意見としては「安価なウィッグで十分」だと思いました。(半年〜1年くらい使い倒してパサパサになったら、買い換える・・・ということをしていました)
いくつかのネットショップのウイッグを試しながら、比較的安価でありつつも自然に見える方法の結論として辿り着いたのは
- LINEASTORIA(リネアストリア)のフルウィッグ(追加オプションで前髪+うぶ毛カット)を購入
- 着用して、自分ですきバサミで適当に調整
- 本格的に自然に見せたい時は「もみあげウィッグ」も装着
- さらに完全防備したい場合は帽子やカチューシャなども着用
です!
リネアストリアさんは部分〜フルウィッグやケア用品などを幅広く取り揃えているショップで、中でも「天使シリーズ」の使い心地が良く、リピート買いしていました。
※以下はPRリンクです
価格:14602円 |
LINEASTORIA
https://ilovewig.jp/
購入オプションで3,500円(2024年1月現在)追加になりますが、前髪+うぶ毛カットもつけておくとより自然で、自分でカットする手間も省けるので、私は毎回つけていました。
ウィッグ用のシャンプー・コンディショナーは、ウィッグ用じゃないけど自分が今使っているものをそのまま流用できるのでは?と思い、ストアの人に質問してみましたが、普通の髪とウィッグでは構造が違うので、痛みが進んでしまうからやめた方がいい(最悪、洗濯洗剤とかのほうがまだマシ)とのことだったので、ちゃんとウィッグ用のシャンプーとコンディショナーも買いました。
あとは「ヘアスプレー」です!
「ウィッグなのだから、別にヘアスプレー不要では?」と思っていたのですが、人工毛ではないので、不自然なツヤが出てしまったりします。全体的にヘアスプレーをしておくことで、この不自然なツヤを消して、より自然な状態に近づけることができます。
ヘアスプレーは市販の制汗剤でも大丈夫見たいです!(私はリネアストリアさんで購入していました)
そして「もみあげウィッグ」について、果たしてこれは必要なのか?諸説ありそうですが、私は正面から風が吹いた時に「もみあげ部分がツルツル」なことに違和感があり、「もみあげウィッグ」も買いました。
これもすきバサミで適当にカットして長さ調整をすると、かなり自然になります!
もみあげだけでなく、産毛がついているキャップも結構便利でした。
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価格:2380円 |
近所のスーパーに出かける程度なら、基本フルウィッグのみ着用していましたが、例えば「会社に行く」とか「旅行に行く」とか、人と接する時間が多い機会には「ウィッグ+もみあげウィッグ」で出かけていました。(つむじあたりが気になるという方もいるので、そういった場合は帽子を被ったりすれば、相当安心感があります!私はあまり気にしていませんでした)
完璧な備えをしたい方は、ウィッグだけでなく「もみあげウィッグ」の購入も検討されると良いかと思います!
余談ですが、ウィッグが届いてから目が慣れるまでは、スタンドにあるウィッグを見るたびに(ホラー的な意味合いで)都度ギョッとしていました笑
ちなみに髪だけでなく「全身の毛」が抜けるので、もちろん眉毛も抜けます。。
これについては、お出かけする前日に「Fujiko」の眉ティントを使っていました。
さらにめちゃくちゃ汗を書く夏場は「セザンヌ アイブロウコート」も追加です!
「眉毛は抜けても、別に書けばいいしな〜」と悠長に思っていたのですが、いざ全部抜けると・・・始点というのか、「書き初めのガイド」となる毛もなくなるので、そうなるとどこからどう書いていいのか、中々判断が難しかった記憶があります(笑)。
私は適当に済ませてしまっていましたが、眉毛プレートとかを使っていれば、もっと書くのが楽だったのかな?とも思います。(眉毛プレートなるものの存在を、当時は知りませんでした 笑)
告知をされてからしばらく時間は経っているものの、ウィッグを用意し始めるタイミングで、「やっぱり本当なんだなあ・・・」と現実味を帯びてきつつ、「思ったよりも安価で色々なものがネットで揃う、便利な時代になったなあ〜」としみじみと感じました。
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